先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)とは?

先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)とは?

本来、乳歯は上下合わせて20本、永久歯は親知らずを除くと28本あります。
しかし、何らかの原因で生まれつき歯の本数が足りないことを、「先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)」といいます。

現代では、それほど珍しいわけではなく、10人に1人の子供が当てはまるといわれています。しかし、お子さんや親御さんは気が付かず、歯医者さんや学校の歯科健診で言われて初めて知るというケースも少なくありません。

先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)の見分けられかた

先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)は、歯医者さんでレントゲン撮影を行えば、簡単に確認することができます。
永久歯の歯の本数はレントゲン検査で調べることができます。
一般的に乳歯は20本、永久歯は28本生えてくるので、明らかに本数が足りない場合、一度相談していただけるといいかと思います。

例えば「乳歯が生え変わらない」、「すきっ歯が気になる」、「健診で指摘された」など、何か心配なことがあれば、歯医者さんに足を運んでみましょう。

永久歯が欠如していると乳歯の根が吸収されず、大人になっても乳歯が残ることがあります。基本的にはこの乳歯をできるだけ長持ちするようケアします。

しかし、乳歯は永久歯よりも歯根が短く弱いため、30代~40代で抜けてしまうことがほとんどです。

乳歯が抜けた場合は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで補ってあげる治療が一般的です。また、矯正治療で乳歯の抜歯を治療計画にいれて歯並びを整える方法もあります。

出来るだけ残したほうがいい場合は残るようにしていき、もしダメになってしまってから治療を考えるのではなく、ダメになってしまった時の治療を考えておくことが大切です。

欠損歯の放置は危険です!

欠損歯の放置するとさまざまな問題が生じます。

  • 両隣の歯が倒れてくる
  • 噛み合う反対の歯が伸びてかみ合わせが悪くなる
  • 歯並びが悪く歯磨きがしにくい
  • 食事への影響など

早めにお近くの歯医者さんに相談することをおすすめします。