①ホワイトニング後はどうして食事に気をつけるの?
3つの原因があります。
1.ホワイトニング後24時間以内は着色しやすい
ホワイトニングは、歯の表面にあるペリクルというタンパク質の保護膜を汚れとともに取り除きます。
歯の表面が一枚はがれ、エナメル質がむき出しの状態になってしまうと、歯に着色しやすい状態になります。
たとえば、、、髪の毛をブリーチするとブリーチ前よりも、色が入りやすくなるようなイメージです(^_^;)
2.ホワイトニング後は歯が敏感になる
ホワイトニングしたことによってエナメル質がむき出しになると、一時的な脱灰状態(カルシウムが奪われる状態)になり、知覚過敏を起こしやすくなります。
歯は脱灰しても再石灰化されて時間が経てば再び元に戻りますが、酸性の強い食品をとると元に戻りにくくなり、歯がしみたりする症状が起こります。
3. ホワイトニング効果は永久ではない
ホワイトニングを行い歯が白くなっても、その効果は永久に続くわけではありません。
ホワイトニングでは過酸化水素という薬剤で歯を白くしますが、色素は時間とともに後戻りします。
オフィスホワイトニングを3回行った場合は約半年、ホームホワイトニングを1ヶ月続けると約半年~1年で後戻りするといわれています。
②着色しやすい食事
1. 唾液に色がつく食材や調味料
・醤油、味噌、ソース、タレ、緑黄色野菜など、食材や調味料そのものの色が濃いもの
一般に色が濃い食べ物は、唾液に色がつきやすくその唾液の色が歯に着色してしまいます。
調味料は色の濃い味噌やソースよりも、塩やハーブスパイスにしましょう。
焼き肉のタレなどにも注意が必要ですね!
2. ポリフェノールやアントシアニンを含む食品
・赤ワイン、ブドウ、チョコレート、イチゴ、ブルーベリーなど
ポリフェノールを多く含む赤ワインは健康によいとされていますが、着色汚れが最もつきやすいのでホワイトニング後は避けたほうが無難です。
チョコレートやココアには、カカオマスポリフェノールという成分が含まれています。
3. イソフラボンを含む食品
・豆腐、納豆、豆乳など
イソフラボンもポリフェノールの一種です。
ポリフェノールは歯に色素沈着を起こしやすいため、元の食品の色が濃くなくても、歯の黄ばみにつながります。
豆腐などは色が白く着色しにくいようにみえますが、注意が必要なのです。
4. タンニン、カテキンを含む食品
・コーヒー、ウーロン茶、紅茶、緑茶、 ほうじ茶など
タンニンはポリフェノールの一種で、いわゆる「渋」といわれる成分です。
食器に茶しぶがつくように、タンニンは歯を着色してしまう可能性があります。
お飲み物は水が一番オススメです!
5. 酸性食品
・トマト、レモン、わさび、からし、マスタード、ケチャップ、 カレー(香辛料) 、炭酸飲料など
ペクリルがはがれた状態の歯に刺激となるような酸性の強い食品は避けます。
注意が必要なのは調味料とドリンク剤で、酢や柑橘系の原料を使ったドレッシング、ビタミンCを含んだ栄養ドリンク、炭酸飲料などは避けるようにしましょう。
③着色しやすい食事に対する対処法
1. 着色しやすい食事をとってしまったら
すぐに歯を磨くことが大事です。ステイン除去の歯磨き粉や、ホワイトニング用歯磨粉などを使うとさらによいでしょう。
ホワイトニング後長い間に、着色しやすいものを食べることもあるので、歯医者で定期的なクリーニングを受けると安心ですね。
2. 着色しやすい食事をとる前の対処法
口腔内が乾いているほうが着色しやすいので、湿らせてから食べることで少し着色しにくくなります。
どうしても食べたいものがあるときは、水をコップに一杯飲んでから食べましょう。
4.ホワイトニング後におすすめのメニュー
朝食のメニュー例
パンは心配ありませんが、ジャムではなくバターやマーガリンがおすすめです。
飲み物は牛乳をおすすめします。
昼食のメニュー例
ランチにパスタを食べるなら、酸性のトマトを使ったトマトソース系ではなく、白いホワイトクリームソース系を選びましょう。
ソースを使わないペペロンチーノもおすすめです。麺類なら、色の濃い味噌を使った味噌ラーメンよりも塩ラーメンを食べましょう。
夕食のメニュー例
・白米
・白身魚のソテー
・焼き肉や焼き鳥は、塩かコショウで味付けしましょう(色の濃い調味料を使ったタレはやめましょう)
・キャベツやレタス、大根などを使ったサラダ(酸性のトマトは入れないようにしましょう)
・酢がマイルドなマヨネーズ(ドレッシングは酸性の酢をダイレクトに使ったものはやめましょう)
・ハンバーグには塩・コショウで味付けを(トマトを使ったケチャップや色の濃いソースはやめましょう)
・日本の浅漬け類(唐辛子の色素が強いキムチは避けましょう)
飲み物は、赤ワイン、コーヒー、ウーロン茶、紅茶は避けましょう!
ワインなら白ワイン、他のアルコールなら日本酒や焼酎がおすすめです。
おつまみは、白い乳製品のチーズなどがよいでしょう。
※最も着色しない飲み物は水です。
いかがでしたか?
また分らないことがあれば、いつでもお問い合わせ下さいませ。