喫煙と歯周疾患について

 

みなさんは喫煙と歯科疾患に関連性があるのはご存じでしょうか?

今回はそのお話をしていきます。

頭頸部癌

喫煙は頭頸部がんの原因の1つと言われています。

タバコの煙が直接曝露される扁平上皮に由来する癌がほとんどです。

また、多くの研究で喫煙者の口腔・咽頭上皮で癌化する前段階においても、遺伝子変異が生じていることが報告されています。

歯周病

喫煙は、歯周病の最大の危険因子です。

非喫煙者の歯周病の初期症状として歯肉からの出血がみられますが、喫煙者の場合は歯肉からの出血や腫脹が軽度なので知らない間に歯周病か重度まで進行してしまうことがあります。

さらに同世代の歯周病で非喫煙者と喫煙者で比べると喫煙者の方が歯周病が重度な事が多いです。

虫歯

生後4ヶ月の乳児の受動喫煙は虫歯のリスクをおよそ2倍に増加させます。

家庭内に喫煙者がいる場合もおよそ1.5倍に増加しています。

 

受動喫煙が唾液の量や成分の変化が、虫歯のリスクを増加させます。

なお、妊娠中の母親の喫煙と子どもの虫歯の間には関係はありません。

口腔インプラントの失敗

インプラント治療で喫煙者へのインプラント19,836本のうち1,259本が失敗。

非喫煙者へのインプラント60,464本のうち1,923本が失敗しているというデータがあります。

 

また喫煙をしていると1年未満のインプラントの脱落リスクが約2倍にあがるというデータもあります。

 

 

肺などに影響があるだけでなく、口腔内にこんなにも影響を及ぼす喫煙。

お口の中のためにみなさん禁煙してみてはいかがでしょうか??