最近食事がおいしくない、味がおかしいと感じたことはありますか?
思い当たる方、味覚障害の可能性大です。
食事がおいしくないと毎日の生活も味気ないものです、本日は味覚障害の原因と対策についてお話致します。
味覚障害の原因
①薬剤性
常用している飲み薬やうがい薬の影響で味覚が変わることがあります。使い始めてしばらくしてから変化がでてくる方が多いので、現在使用しているお薬の副作用などを担当の先生(医科、歯科)に相談してみて下さい。
*喫煙は味覚を鈍らせます。
②全身性
かぜをひいて鼻が詰まって食べ物の匂いがしなかったり、放射線治療などの全身の治療によりだ液が出づらくなることがあります。そうすると味覚が感じづらくなります。
③心因性
ストレス、緊張、などが続くとだ液が出にくくなり、お口の中が乾燥しやすくなるため、味覚が感じにくくなることがあります。
④栄養障害(亜鉛欠乏など)
良く言われているものとしては「亜鉛(あえん)」の摂取不足があげられます。また、偏食などしていないか、もう一度振り返ってみてください。亜鉛剤などサプリメントを取ることも一つの手です。
⑤口腔疾患
歯周病(歯槽膿漏)による出血や滲出液の影響(しょっぱい、等)、ドライマウスなどお口の渇きが影響することがあります。
だ液は通常1日1~1,5リットルほどでますが、上記の影響などで唾液が出にくくなると味覚が変わる場合があることが分かっています。
治療方法
①原因を無くす
飲み薬、うがい薬の影響が考えられる場合は使用をやめるか、他の種類に替えられないか検討する必要があります。
もちろん、全身やお口の中の病気があればしっかり治療する必要があります。
また、禁煙することも検討しましょう。
②亜鉛を摂る
亜鉛不足が疑われる場合はサプリメントで補充することも方法の一つです。
③だ液が出るよう、マッサージなどをする。
だ液が出やすくなるように良く咬んで(歯にダメージを与えない程度に)食事をすることをこころがけ、食前にカフェイン(コーヒー、緑茶)を含む飲み物はだ液が出にくくなる作用があるので食後に飲みましょう。
また、唾液マッサージ(唾液腺のあるところを優しく押す)などすると唾液が出やすくなります。
耳下腺、舌下線、顎下線がございます。