今日は味覚とその発達についてお話します♪
味覚は3歳までに形成される?
基本の五味
味には甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つの基本味と渋味・辛味があります。味覚とは食べ物を判断する為に必要なものです。
甘味はエネルギーの味、塩味はミネラルの味、うま味は体を作る味としておいしいと判断しやすく、反対に酸味は腐敗・未完熟の味、苦味は毒の味としてまずいと判断しやすくなっています。
このように味から必要な食べ物、食べてはいけない物を判断しています。
また渋味や辛味は味蕾(みらい)から得る情報ではなく、痛覚や温覚などから得るものなので、五味と分けられます。
味蕾とは
味蕾とは、舌の表面にあるブツブツとしたものです。
加齢とともに濃い味付けを好きになる方が多いと思いますが、赤ちゃんのお口の中には約10,000個の味蕾が存在するといわれています。 成人では約7,000個、高齢者になると約3,000個まで減少してしまうと言われています。
味蕾の味細胞で受け取られた味物質は味覚神経を刺激し、脳に信号が送られて、人は味を感知します。
また舌の前の方では甘味を感じやすく、舌の全体では塩味を感じやすく、舌の横面では酸味を感じやすく、舌の奥の方では苦味を感じやすいと言われています。
そして味蕾は子供のころに発達し、加齢とともに衰えていくため子供の方が30代~40代の大人の3倍も味に敏感と言われています。
子供の味覚
先ほどお話したように、本来味は食べ物を見分けるために供えられていました。
そのため甘味・塩味・うま味は本能的に美味しいと感じやすいです。
また母乳にもこの3味が含まれているため、子供にとっては慣れた味で、好む傾向があります。
離乳食を食べさせ始めると、苦味や酸味は赤ちゃんにとって初めての味なので食べてくれない子も多いでしょう。
ただ、初めての味に対して受け付けていない可能性もある為、本当に嫌いだと決めつける必要はありません。
形状や食べさせ方を変えるだけで食べてくれる場合もあり、それを続けるとだんだんと味に慣れて、好きになることもあります。
3歳くらいまでに子供の味覚は形成されるとも言われているので、少しずつ豊かな味を教えてあげられるといいですね。
味覚を養うには
濃い味になれると人の味覚は鈍くなってしまうので、子供のころには特に薄味に慣れさせることが大切です。
早いうちから甘いお菓子を与えてしまうと、ずっと甘いものを欲しがるようになってしまうので注意しましょう。唾液は味物質を味蕾に届ける為に必要なので、よく噛んで食べることも美味しく食べる食育のひとつです。
また、子供が食べ物を美味しいと感じるのには、一緒に食べる人の声や表情も関わっているといわれています。
周りで食べている人が楽しそうに、美味しそうに食べていると、子供も食べ物を美味しいと判断できるのです。
お子さまの健康をお口から守るためにも食育は大切です。
かわいいお子さまだからこそ、甘いものを与えるのではなく、豊かな味覚を養ってあげてくださいね!